17 October
「おもしろさ」に気づく
マルチアーティストのみうらじゅんさん、昨年東京都写真美術館でその類い希なる才能を発揮し町で見かけるヘンなものを題材にした写真展を行いました。
アニメキャラクターのサイン会にお客さんが一人もいない光景や、おかしな格好を
した銅像などの写真に日本語と英語でタイトルをつけると一気に不思議ワールドに。
どれも抱腹絶倒の作品なのですがあざけているようで、実はまなざしがやさしいの
です。
そして、とてもいいことをおっしゃっていました。
「カメラのことまったくくわしくありません」
「ビーンときて、ぎゅーんとのばして(おそらくカメラのズーム)、びーんと撮る
んです」
これが神髄ですよね。 撮りたいと感じるかどうか。常に感性をとぎすましていな
ければあらゆる場所にころがっている「おもしろさ」に気がつかないでいることに
なるんです。
日常に埋もれてしまっているとき、体が疲れているとき、うまくいかずに悶々とし
てなんとなくあきらめてしまうとき みんなどうしょうもなくあることですよね。
でもふと季節の変化に気づき、あたらしい大地に向かって歩いていかなくてはいけ
ない気持ちがわく時があります。 内なるものを追いすぎて欠落したものを克服し
たような気になってしまうこともありますが、好奇心のあたらしい種はすでに
芽生えていたようです。
楽しみな秋です。
23:04:27 |
steve |
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01 April
陰影礼賛
谷崎潤一郎氏の著作に「陰影礼賛」というのがありますね。日本家屋の薄明かりの中ではジェリ(いわゆるゼラチンゼリーのこと)のつやつやで
ぷるぷるした見かけより、漆器に盛られた和菓子の質感がよく似あう。光よりもむし
ろ陰のほうに美しさを見いだす。
という趣旨の随筆だったと記憶しています。
ポートレート撮影は基本的に明るめの露出でぱっと見がキレイなことが定番ですが、
時には押さえめの露出で微光に秘めた日本情緒をあらわすのもいいと思う。
ロックコンサートの中のバラードコーナーのような「静」のブレイク効果をもって、
そのあとはふたたび「動」へと一気に転換。 次からは定番の明るいテンポのナン
バーで鮮やかにもりあげていっちゃいますよ。
さあ公開
ST PHOTO GALLERY
13:49:23 |
steve |
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10 March
満たされぬ思い
撮影は自分のこころに欠けているものを埋め合わせる行為だとする言い方がありました。
以前欲しくても手に入らなかったもの、あこがれていても手の届かなかったもの
あきらめてきたいくつもの欲求を満たすためにやっている、とその人は考えていたのです。
はたしてそうなのか...?
たしかに季節やロケーション、ファッションを具現化することを通して、自分の好みの
ルーツを再確認することはありますが、それだけではこころの欠落は代償しきれない。
ひとはみんなトラウマや生理的な嫌悪もかかえて生きてきているもので、それを避けて
ばかりではいられない。 同様に我慢していたものが撮影で満たされるとはとうてい思え
ないのです。
撮りたいものを撮る、それは何万回シャッターを切っても満たされない思い。
たとえばとらえた、と思った瞬間にすりぬけていく魚のようなものなのかもしれません。
イメージ通りの撮影が成功した! しかし数週間でその達成感は単なる記録としての
意味合いしかもたなくなってしまうことが少なくないのです。
今を感じていたいから撮影する。 シンプルな発想こそリアルな現実とロマンティックな
自己をつなぎとめるライフラインなのかもしれません。
ひさしぶりの投稿が難解な文章ですみません。
機会があればまたリライトします。
23:00:43 |
steve |
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19 February
海のちから
この冬4回目のかぜをひきました。
スキューバダイビングで年間20本近く海に潜っていたころはかぜと無縁だったので
すが、どうもここ最近はいけません。
海というのは不思議な力がありますね。
つかっているだけで細胞の一つ一つがうねりに呼応するかのようによろこんでいくの
を感じます。 自分の体がふわーっとひろがって境目がわからなくなる。
太古のむかし単細胞の生物は体の外側の環境がすぐ海でした。
進化するにつれて海を体内に取り込んで血液にするわけですけれど、細胞達はきっと
そのころの記憶を持っているのでしょう。
撮影で海ぞいへ出かけてもやっぱりききめはありません。 浸からなくちゃだめなん
でしょう。 このシーズンは機材をオーバーホールに出してウエットスーツをひっぱ
り出さなくては。
14:52:29 |
steve |
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04 February
「オタク」よ空気嫁
今日駅のホームの線路ぎりぎりに三脚を何本もたててたむろする集団を見かけました。
「ああ 鉄っちゃんの駅撮り。か...」横目で見ながら電車に乗り込んだら
「危険を知らせる信号を関知したので安全確認のためこの電車はしばらく停車します」
「線路に人が立ち入ったためただいま安全を確認しております...」
と車掌のアナウンス かなり混んだ車内 そしてそのあと約6分間停車。
原因はその一味にあったらしく駅員や鉄道公安らがとりかこんでちょっとした騒ぎ。
そこは大きなターミナル駅でもあり数十本の電車の運行が全体的に遅れたんです。
夢中で写真を撮るのも仲間ではめをはずすのもいいけれど、こんな大勢の他人に迷惑
をかけて平然としていた連中は空気の読めない「オタク」と蔑まれるのでしょう。
鉄道写真好きなら鉄道のしくみのことを知っているべきであるのに好き勝手をやる。
メイド喫茶でお目当ての女の子をつかまえて話し込むお客。 店内は混雑してメイド
さんたちみんなとっても忙しそう。 でもそんなことにはかまわず独り占めしている
のに気づかない。 やっぱりここでも「オタク」は健在。 そんな話も耳にします。
傍若無人なひとが撮った写真はやはりどこか傲慢なもの。
むりやり撮った写真は見る人が見ればすぐわかっちゃいます。
ポートレートでもモデルさんが楽しんでいるのか、乗っていないか、いやいややって
いるのかは何枚か見ればわかるでしょ。
23:00:09 |
steve |
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